紅芋(べにいも) | 紫芋(むらさきいも) | |
主な産地 | 沖縄県(主に南西諸島) | 鹿児島県・熊本県など本土 |
品種例 | アヤムラサキ、ちゅら恋紅 | パープルスイートロード、アヤムラサキ等もある |
色 | 中まで濃い紫色 | 薄紫〜青紫系もあり、品種によって差が大きい |
味 | 甘みは控えめで、コクとねっとり感 | やや甘く、ほくほくした食感が特徴 |
食感 | しっとり・ねっとり系 | 粉質・ほくほく系 |
香り | 独特の風味あり | 香りは弱め |
主な用途 | スイーツ(紅芋タルトなど)、料理 | スイーツ、芋けんぴ、焼き芋など |
アントシアニン量 | 多い(抗酸化作用が期待される) | 多いが品種により変動 |
原産地・文化的背景
紅芋は沖縄由来で、琉球王朝時代に中国から伝来。現在も沖縄の郷土食・スイーツに欠かせない存在です。
紫芋は本土の品種で、特に九州地方を中心に流通しています。焼き芋や芋けんぴなど和菓子に多く使われます。
食感・風味の違い
紅芋は水分が多くしっとりとしていて、加工用(ペースト・タルトなど)に向いています。
紫芋は繊維質が多く、ほくほく系の食感。焼き芋にすると香ばしく仕上がります。
栄養価
どちらもポリフェノールの一種「アントシアニン」が豊富で、抗酸化作用が期待されますが、紅芋の方が紫色が濃いためアントシアニンの含有量もやや高めと言われています。
結論
「紅芋=しっとり濃厚、沖縄スイーツ向き」
「紫芋=ほくほく素朴、本土の焼き芋向き」
料理やスイーツの用途によって、風味や食感の違いを楽しんで使い分けるのがおすすめです。