
紫芋とは
紫芋(むらさきいも)は、果肉が紫色をしているサツマイモの一種です。日本では主に鹿児島県・熊本県・宮崎県などの九州地方を中心に栽培されており、鮮やかな紫色が特徴です。
特徴
果肉の色:鮮やかな紫~青紫色。品種によって色の濃さに違いがあります。
食感:水分が少なめで、粉質でホクホクとした食感。
味:一般的なサツマイモよりも甘みは控えめで、上品な風味が特徴です。
香り:サツマイモ特有の香りは穏やかで、クセが少ない。
主な品種
パープルスイートロード:紫芋の代表的な品種で、甘みと色合いのバランスが良い。
アヤムラサキ:紫色が濃く、加工用途に適している。
種子島紫:甘みが強く、焼き芋にも向く。
栄養成分
紫芋は、アントシアニン(ポリフェノールの一種)を豊富に含みます。これは抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去する働きが期待されます。また、食物繊維やビタミンCも含まれており、健康的な食材として注目されています。
主な用途
紫芋は以下のような形で利用されます:
焼き芋
蒸かし芋
芋けんぴやチップスなどの加工品
菓子材料(パウンドケーキ、まんじゅう、羊羹など)
※ペーストにして使うこともできますが、紅芋に比べるとしっとり感は少なめです。
注意点
紫芋と紅芋は見た目が似ていますが、産地・味・食感・加工適性などが異なります。用途に応じて使い分けるとよいでしょう。